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《線に乗る》
外界から情報を切り離された車両内では物思いにふける時間があります。乗客は意識を保ちながら他者の存在を認知するかしないかの間でより一層自らの世界に没頭してゆきます。もしその場にアナウンスや走行音がないのであれば、何に乗り、何処へ向かうのかは身近に見えてくる物を頼りに判断することなります。
列車の車両内から感じた印象を直接的なモチーフを用いた3作品で展開させました。世田谷美術館区民ギャラリーでの展示風景です。
2018 サイズ可変
蝋、ビニール、ナイロン、クリップ、ポリエチレン、 ジュラコン、ABS樹脂、アクリル樹脂、ステンレス真鍮、モーター、アルミニウム、木
《Take the line》
線路上にはその時々で違った世界が点在しています。
大勢の人、とりわけ普段接点の無い他者の意識を一斉に運ぶ空間は時折異様な光景に映ります。
左《スタビライザーCCW》2018 映像 03:02
窓ガラスの景色と並走するパンタグラフの影。
背景を排除された朝方の影は、見えない糸に繋がれた凧になります。
車両の連結部からカメラなどに取り付けるバランスを安定させる装置を連想しました。
ドア奥の空間はCounterclockwise(左回り)しながら進んでゆきます。
右《沿線の凧》 2018 映像 01:33
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